スペインのautónomoが知っておきたい経費計上の基本
こんにちは、innotaxes by innogroupです🌿☕
スペインでautónomoとして働いていると、一度はこんな疑問が浮かぶのではないでしょうか。
「カフェで仕事をしたとき、コーヒー代は経費にできるの?」
日本では比較的柔軟に認められることも多い飲食費ですが、スペインではルールが異なります。「なんとなく大丈夫だろう」という感覚で進めると、税務調査の際に否認される、というケースは珍しくありません。
今回は、スペイン在住の日本人autónomoがよく迷う経費計上のポイントを、具体例とともに整理しました。
経費として認められる3つの基本条件
スペインの税務当局(Agencia Tributaria)が経費を認めるかどうか、判断基準はおおむね以下の3点です。
1. 業務関連性:その支出が業務のために発生したものであること
2. Factura(正式請求書)の取得:レシートだけでは不十分。自分のNIEが記載されたfacturaが必要です
3. 金額の妥当性:業務内容に対して過度に高額な支出は否認されるリスクがあります
Facturaの取得を習慣に
多くの方が見落としがちなのが、レシートとfacturaの違いです。スペインでは、レシートは税務上の証明書類として認められません。業務に関連する支払いをする際は、必ず「¿Me puede dar una factura, por favor?(factura をいただけますか?)」と依頼するようにしましょう。
カフェ代・飲食費は経費になるか
結論から言うと、クライアントとのミーティングであれば計上可、一人作業の場合は原則不可です✖
取引先や顧客との打ち合わせで発生したカフェ代・食事代は、業務関連性が明確であれば経費計上できます。一方、一人でカフェで作業した費用については、「その支出がなくても業務は遂行できる」という理由で、税務調査時に否認される可能性が高いです。
例:
- フリーランスのエンジニアであるAさんが、クライアントとバルセロナのカフェで打ち合わせを行い、その場でfacturaを取得 → 経費計上OK ✅
- Bさんが一人でカフェにて作業。レシートのみ保管 → 業務関連性の証明が困難、計上は基本的に不可 ⚠️
「自分のケースはどうなんだろう?」と気になった方は、ぜひinnotaxesまでお気軽にご相談ください💡
主要カテゴリ別のポイント
自宅兼事務所の家賃・光熱費
自宅の一部を業務スペースとして使用している場合、「仕事スペースの面積割合 × 30%」 を経費計上できます(LIRPF第30条)。
例: 70㎡のアパートに住むCさん(月家賃1,500ユーロ)が、そのうち14㎡を仕事部屋として使用している場合。
計上額 = 1,500 × (14÷70) × 30% = 90ユーロ/月
電気代・インターネット費用も同様の割合で按分計上が可能です。
パソコン・周辺機器
業務専用で使用するものであれば、原則として全額計上できます。ただし、取得価額が1,000ユーロを超える機器は、一括計上ではなく減価償却(amortización)として処理します。
例: 1,200ユーロのパソコンを購入 → 年間300ユーロ × 4年間で計上 ✅
交通費・出張費
業務目的の電車・バス・タクシー代、および出張時の宿泊費は計上できます。なお、プライベートと兼用のマイカーは全額計上が認められにくく、税務調査で指摘を受けやすいため注意が必要です。
専門家報酬・研修費
税理士・弁護士・会計士への報酬は全額計上OKです。業務に直接関連する研修費や専門書籍の購入費も計上できます。なお、innotaxesの月額サポート料金も、もちろん経費として全額計上いただけます。
やってはいけないこと
- NIE記載のないレシートのみ保管(facturaを必ず取得してください)
- プライベートの支出を業務費用として混在させる(追徴課税・罰金のリスクあり)
- 書類を早期に廃棄する(スペインでは4年間の保管義務があります)
まとめ
スペインの経費計上は、日本とはルールが異なる部分も多く、慣れるまでは判断に迷うことも多いかと思います…!
まず意識したいのは、「facturaを取得する習慣をつけること」と「業務関連性を後から説明できる状態にしておくこと」の2点です。この2つを徹底するだけで、税務調査時のリスクはかなり軽減されます。
個別の状況によって判断が変わるケースも多いため、「自分の場合はどうなのか」と気になる点があれば、お気軽にinnotaxesへご相談ください。安心の日本語でスペインの税務をサポートいたします✨
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、個別の税務・法務アドバイスではありません。個別の状況によって異なる場合があるため、具体的な判断は専門家にご確認ください。

